左の筒状の構造体は横浜市の治水対策により計画、設計された施設です。
大雨により河川が氾濫する恐れが生じた時に地下を貫通するトンネルを通じて、この筒状の施設に大量の雨水が到達する仕組みになっています。
到達した水はこの施設においてポンプアップをされ東京湾にその水を排出します。この大きなコンクリートのパイプは地下に潜っており、最深80mを超える深さに建設されています。
 軍事施設を除けば世界で最も深いレベルまで挿入された施設の中のひとつです。
地下80mの世界では非常に大きな、土水圧荷重が作用し1m²あたりの面積に、約150トンの力がこの施設を押し潰そうとします。その荷重に耐えられるようにMSC・NASTRANという高価なプログラムを使用し3次元FEM解析を用いてパイプの構造体に生じる応力を精査しコンクリートの厚さやD51という直径51mmの鉄筋を配し、この施設の安全性を確保しています。
治水対策においてもSTANCE.STの高い技術力が社会に貢献しています。